この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
コミックサイトで逢いましょう
第13章 市場?私情介入

矢も楯もたまらず、俺は大きめのショルダーバッグに経政の資料と書きかけのレポート、その他教科書類を詰め込むと、後のことはそのままに部屋を飛び出した。
鍵は掛けたけど、部屋の電気を消したかまでは覚えがない。ケツのポケットに財布があるのだけは確認したけど…。
その後は駅へとひたすら猛ダッシュ。次の電車に乗り遅れたら、登戸からの乗り換えに間に合わない。
ホントに駅まで5分で行かなきゃ。
”駅から5分は実は15分”の俺んちなのに…
実際、こんなに真剣に走ったのは久しぶり。マジで飛ばした。
陸上やってた頃を思い出す。脚のコトなんか全然考えもせず。
なんだか、あいつのせいでしょっちゅう走ってないか?…それって気のせい?!
ホームでひとりハアハア呼吸を整えてる俺に、周りの人間がチョット引いたのは当然のこと。
走り出す電車、窓の外を流れていく夜の街──
閑静な町並みは深い眠りに入ろうとしていた。

