この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
コミックサイトで逢いましょう
第14章 扉の向こう側 ―背反、或いは排反―

壁に凭(もた)れ掛かりながら、何とか立ってるという感じ。それでも俺の躯を抱き締める腕の力は緩めなかった。

「…どうした…今日は逃げないんだな…」

耿輔は俺をひやかすように、掠(かす)れた声で耳許を揺らす。

そのままゆっくりヤツの唇が俺の首筋に触れたとき、俺は吐息の奧から思いがけず素直な言葉を口にした。

「…ぁぁっ……急に…会いたくなった…」

耿輔に会うたびに、どんどん自分が変わっていくのが分かる。
 
ちょっと前の俺なら、こんなヤワな言葉を口にするなんて想像もできなかった。女の子の前でも言ったこと無いのに…
 
俺の何処にこんな素直な人格が隠れて居たのだろう。

「可愛い顔してそんなと言うなよ…滅茶苦茶にしたくなるだろ」
「馬鹿言ってんな…、こんな熱あるのに」
「…熱あったってそれとは別なの…おまえ無防備過ぎ…もっと警戒しろよ…」

耿輔が俺の歯列を無理矢理割って、熱い舌先をねじ込んでくる。犯すような深い深い唇づけ。それは刹那の逢瀬に酔う恋人たちのようだった。
/196ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ