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第14章 扉の向こう側 ―背反、或いは排反―

いつも自分からモーションを掛けて、俺に決めさせなかったのは、俺に言い逃れできる口実を残しておくため。ギリギリまで自分のことは追い詰めるくせに…。

俺は、素面(しらふ)の状態で初めて自分から耿輔の唇を求めた。
 

どうして分からなかったんだろう…
 

いや、分かろうとしなかったんだ…
わかるのが恐かった。

自分自身の気持ち。

耿輔のこと、どんどん本気で好きになっていくのが、恐かった。
与えられる快感に溺れていくのが…
自分から求めてるんだと知るのが…

耿輔は、多分最初から、俺の躯が他人(ひと)の体温を受け付けないコトを知っていた。

だから、怯える俺の恐怖をぬぐい去るようにゆっくり俺の躯を解いていったんだろう。
自分はギリギリのところで我慢しながら…

それが今頃になってやっと分かって、胸が苦しかった。俺は、自分の保身ばかり考えていた。自分の心を偽って。
 
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