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第14章 扉の向こう側 ―背反、或いは排反―

「良いのか…モトミ…?熱あるからって、油断してるだろ…」
「…あぁ、…そうかもしれない…」
深い深い闇の中にふたりして堕ちていく──
陶酔の果てにあったものは、嘗て俺が経験したことのない快楽だった。
だが、本当は快楽と言うより…寧ろ苦悶。
躯だけが堕ちていって、心がそれに着いていけない恐怖。
耿輔…おまえにはわかってる?
それでもおまえを受け入れる俺の気持ち…
耿輔の寝顔を横目で見ながら、内心複雑な俺。
だけど、こんな素直な寝顔が見られるなら…それもたまには……
無防備なのはおまえの方だろ…
耿輔が俺を抱くのは、冷え切ったその心を俺の体温で温めるため。俺の心の傷口を舐め癒してくれたように、俺は荒涼としたおまえの心を温かく満たしてやることが出来るのだろうか?
おまえの体温にいつかは慣れて…
まだ、直ぐには無理だろうけど。

