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第19章 無限後退 或いは“収束"
その流れで夜中の4時まで飲み会。モトミにとっては悪夢だった。
“何がモトミのこと心配してるだ!良心だって?こいつのどこが親友じゃ!!”
試練は誰にでもある。モトミの場合、極身近な人の存在自体が試練だった。
*
二日酔いの頭で、朝10時から漫研の焼きそば屋台の手伝い。
オニ~!。
こんなに働かされるなら、次からは絶対ペイを貰わなければと決意するモトミ。
そして、例のふたりはと言えば──
ひたすらガシガシ焼きそばを焼いている。
それは、モトミがここにいるから?!
このふたりはやはりどこか似ているのだろう。
例えば負けず嫌いで商魂たくましいところとか。
実咲も耿輔も、意外に息の合ったコンビで手際よく焼きそばを焼いていく。
実咲は、まぁ、学祭では結構焼きそば焼いてる学生に見掛けるタイプだが、耿輔はチョット学祭の屋台では見かけない類の兄ちゃん。
ビジュアル的に、旨そうな料理が作れそうな感じには見えないのだが……(天は二物を与えた?!)