この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
コミックサイトで逢いましょう
第2章 美味しい話にはご注意下さい
なんて悠長に考えている暇は無かった。
気が付けば、何時の間にやら先程の”ナオ”さんが俺にピッタリ寄り添って、上着を脱ぐように促していたから。
だが、脱ぐように言われたのは上着だけではなくて…
えっ?!何で?
俺の射るような視線を無視して、耿輔は一足先に上半身裸になっていた。
俺は混乱する脳みそを整理するために、深呼吸を2,3度繰り返す。
ここで、耿輔を質問攻めにしてもきっと今までと同じで何も答えてくれないだろう。
かといって、此処にいる他の連中に問い尋ねても、まともな答えは期待できそうもない。
というか……返ってくる答えは凡そ察しがつく。
(伊達に長年あんな親父と暮らしてきた自分じゃない。
『バ○ィー』なんて雑誌を子供の目に付くところに置きっぱなしにしておく親父なのだから…)