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第2章 美味しい話にはご注意下さい
「滝本…」
堪らず俺は小さく呻る。

「一体、おまえなぁ…」

恨めしそうな声で迫る俺をフフンと嘲るようにしてヤツが言う。

「コウでいいよ…あんた金が要るんだろ?ならちょっと我慢しろよ。コンビニなんかに比べりゃずっと割りがいいだろ」

「な問題じゃなくてなぁ…」

「煩っさいな。黙ってりゃ割と好みなのに…。ほらよっ、腰もうちょい寄せるぜ」

その言葉と共に背中に廻していた大きな手が腰へと降りてきて、俺の身体はグイッとヤツの胸に引き寄せられる。
裸になると俄然俺よりがたいの立派な耿輔はいとも簡単に俺を抱え込んでしまう。
そして、それに引き続いて迫ってきたヤツの唇。

今度こそ俺は激しく身を捩って抵抗した。


!!!!・・・・・


やだよ! ゼッテーヤダ!

1万くらいで野郎なんかとキスしてたまるか!!
女の子とだって満足にしたこと無いのに。

ってか、1万と引き替えに貞操(違うだろ)の危機なのか俺?
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