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第3章 喉元過ぎれば、悪夢を忘れ ― 序章―
「…また、スチールの仕事ですか?裸を撮られるような仕事なら悪いけど、もうやる気ないので…」
「違う、ちがう。今回は裸無しだからさ…。頼むよ、トモちゃん。今日予定してた子が食当たり起こしちゃって、急遽代役を立てなきゃならなくなったんだよ。特に大事な用事がなきゃ、助けると思ってさ…。それに、実質仕事するのはホンノ1時間くらいだから。午前中には全部終わるから。ね、これから直ぐで悪いけど、助けると思って引き受けてくれないかなぁ。コウもトモちゃんだったらノリノリだろうし…。どう?」
何回”どう”って聞くんだ。
相手がコウだから、余計に嫌なんじゃないか。人の心を見透かすような目で見詰められたら息が詰まる。
あんな目で…
でも、ずっと気になっていたのは確か。
同じ大学の筈なのに、あれ以来一度も構内で会ったことがない。ま、学部が違えば当たり前のことか。