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コミックサイトで逢いましょう
第3章 喉元過ぎれば、悪夢を忘れ ― 序章―
あのバイトのあと、実咲に、”今後一切おまえとの友達付き合いはしないからな!”ととっちめてやったら、素直に今回の一部始終の企てを白状して、俺に平謝りした。
(最初はあの変態親父とグルなんじゃないかと真剣に勘ぐったが、どうやらそれは無さそうだ)
”出来心でした”なんて言い訳をそのまま鵜呑みにすることはできないけど…
そのとき、耿輔についても実咲の知っている範囲で聞き出した。
 
実咲がヤツと知り合ったのは、今年の新勧、プレ大祭でのこと。

細身のジーンズに黒のタンクトップ、デニム素材のライダーズジャケット、そしてグッチのサングラスにという出で立ちで、友人のいる漫研のブースを冷やかしにやって来たのが最初だった。
そこで、ファッションでは雲泥の差である実咲と、何故かバイトの話で盛り上がり、その内、実咲のやってるサイトのチャットにも現れるようになったらしい。

チャットと言っても、其処ではコミックの話は殆ど出なくて、主に金儲けの話ばかりしていたようだが…。

何ヤッてんだか。

ヤツは二年ダブりの三回生で、教育学部。
…専攻は「性教育」かよ。

あぁ、こんな知り合いばかりで頭痛い・・・ 
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