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第4章 悪夢再来 ―ecstasy―
混雑に紛れて営みを行う人々─表だっては言えないような職種(?)の人たち─所謂、痴漢やスリを行う人間たちには有り難い混雑。
彼らにとっては、電車が混んでいるのは一向に悪い事じゃない。むしろ、混んでいればいるほど都合が良いのだ。通勤時間帯に都心を走る電車は、多かれ少なかれ”痴漢”や”スリ”の温床となっていた。
中でもラッシュ時のSK線は別名”痴漢電車”と言われるくらい、痴漢乗車率(笑)が高かった。
山手線は、そこまででは無いにしてもまあ状況は似たようなモノ。
そして、俺は今その電車の真っ直中にいる。
しかも…俺自身が、まさに痴漢の”ターゲット”だった。
俺のケツには何処のどいつともわからない野郎の手。
前は前で、これまた耿輔のスケベ野郎の腿が異常にピッタリと密着している。
悪夢だ…