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第4章 悪夢再来 ―ecstasy―
(遅いぜ…コウ・ス・ケ…気付くの遅すぎ…)
「…ャ…ダ…もう…これ以上…触れるな…」
切れ切れの息の下から俺はやっとの事でそう言った。
己で己の肩を抱いてその場に蹲ってしまいたい程の狂おしい疼き。先程から、足が震えて立っているのも辛い。急に膝がガクンと折れて頽れる俺の身体を、耿輔の両手が辛うじて支える。
「おまえ…もしかして・…なにか飲まされた?」
そう俺に聞く耿輔の声は僅かに掠れていた。
「…白い…頭痛…薬─アナログ…だろ…」
アナログ─疑似薬物─、デザイナー・ドラッグもその一部だ。
「”エクスタシー”か…・馬鹿!そこまで知ってて何で飲んだんだよ」
怒って呟く耿輔の声すら俺には快感。
敏感な耳を擽る振動に吐息が漏れる。
「あ…ぅっ…コウスケ…ヤメ…」
「とにかく…出せよ。したら、少しは楽になるから…そんな風に我慢してたら苦しいだけだろ」
「…ヤダ…も…ぅ…」