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第5章 最悪の目覚め

(…誰だっけ…、ん…耿輔！　何でこいつと一緒に居るんだ？…）

一瞬疑問に思うが、程なく今までの経緯を赤裸々に思い出して、俺の気持ちはこれ以上ないくらい動揺する。あいつの前で見せた醜態に死にたくなった。

羞恥心で、とてもまともに顔を見られない。

掛け布団をスッポリ被ると、そのまま亀よろしく布団の中に潜り込んだ。
そんな寝たふりの俺にヤツの不機嫌な声が飛ぶ。

「ォイ！何やってんだよ…目醒めたんか？だったら、ちょっと顔見せろよ」

「ャダ…」

「ガキじゃねーんだからさ…ほれ、起きてんだろ…もっと寝てりゃいいのに…」

後の方はブツブツ言う独り言に変わる。