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第5章 最悪の目覚め
「あぁ、そっか…ゴメン。俺のせいね。そりゃ悪かった。…で、頭痛は?…吐き気は、目眩とかねーか?」
珍しく素直に耿輔が謝る。
「大丈夫だよ、子供じゃない!」
「”子供じゃない”だって?爆睡こいてされるがままだったくせに、何処が子供じゃねーだ」
人の感情を逆撫でするような蔑んだ言い方に、俺の気持ちは更に落ち込む。
俺だって好きでそんなことされた訳じゃない。
それくらいおまえでも知っているはずだろ。
思いがけず溢れる涙。そんな姿を見られまいと逸らした顔を引き戻されて、掌で無造作に頬を拭われる。相手の不器用な仕草から、何故か素朴な優しさが伝わってきた。
「一時間か…未だ抜けてないな。具合良くないだろ。ホントの事言えよ。頭痛いか?」
目を合わさないまま、俺は小さく頷く。実は、我慢できないほどではないが、後頭部が重くて軽い目眩を感じていたから。そのまま視線を逸らして、小さな声で俺は尋ねた。
「…で、今何時」
「何で?、今日は用事ないからこっちに来たんじゃないのか?」
逆に怪訝な声で耿輔に質問されてしまう。
珍しく素直に耿輔が謝る。
「大丈夫だよ、子供じゃない!」
「”子供じゃない”だって?爆睡こいてされるがままだったくせに、何処が子供じゃねーだ」
人の感情を逆撫でするような蔑んだ言い方に、俺の気持ちは更に落ち込む。
俺だって好きでそんなことされた訳じゃない。
それくらいおまえでも知っているはずだろ。
思いがけず溢れる涙。そんな姿を見られまいと逸らした顔を引き戻されて、掌で無造作に頬を拭われる。相手の不器用な仕草から、何故か素朴な優しさが伝わってきた。
「一時間か…未だ抜けてないな。具合良くないだろ。ホントの事言えよ。頭痛いか?」
目を合わさないまま、俺は小さく頷く。実は、我慢できないほどではないが、後頭部が重くて軽い目眩を感じていたから。そのまま視線を逸らして、小さな声で俺は尋ねた。
「…で、今何時」
「何で?、今日は用事ないからこっちに来たんじゃないのか?」
逆に怪訝な声で耿輔に質問されてしまう。