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17歳の落書き
第2章 藤田先生と千晴の結婚生活 ~久しぶりのデート~

惺と同じように手を振っているうちに、動物のかわいらしいペイントが施された幼稚園バスがやってきた。
「おはようございまーす!さとるくん、おはようございます」
笑顔の先生が降りてきて、両手を握って惺と挨拶を交わす。
いつもの朝の風景。
「いってらっしゃーい」
「いってきます、ママ!お迎え、ぜったいにパパときてね!」
「了解了解ー」
バスに乗り込む惺に軽く返事をし、バスが見えなくなるまで見送ってから、ベランダを見上げる。
先生はまだベランダにいて、私に気付くと軽く手をあげた。
今日は、紅葉学院の創立記念日で、先生もお休み。
惺が帰るまでだけだけど、日中にふたりきりになるのは久しぶり。
静かにドアを開けて家に入ると、先生はリビングのソファに座っていた。
昨夜、私たちが愛し合った場所で。
「惺が、『バス、帰りはパパと来て』って言ってた」
「ああ。朝も行くつもりだったけど……ベランダから見られてよかったよ」
寝ているものだと思っていたけど、そうではなかったらしい。
私が朝バタバタやってるのを見て、邪魔しないでくれたのだろうと思う。
先生は、そういう人だから。
「今日は天気がいいな」
「そうだねぇ」
先生はローテーブルに置いたコーヒーカップを取り、ぐっと飲み干すと立ち上がった。
そして寝室のシーツを洗濯しようとしている私から、シーツを取り上げる。
「おはようございまーす!さとるくん、おはようございます」
笑顔の先生が降りてきて、両手を握って惺と挨拶を交わす。
いつもの朝の風景。
「いってらっしゃーい」
「いってきます、ママ!お迎え、ぜったいにパパときてね!」
「了解了解ー」
バスに乗り込む惺に軽く返事をし、バスが見えなくなるまで見送ってから、ベランダを見上げる。
先生はまだベランダにいて、私に気付くと軽く手をあげた。
今日は、紅葉学院の創立記念日で、先生もお休み。
惺が帰るまでだけだけど、日中にふたりきりになるのは久しぶり。
静かにドアを開けて家に入ると、先生はリビングのソファに座っていた。
昨夜、私たちが愛し合った場所で。
「惺が、『バス、帰りはパパと来て』って言ってた」
「ああ。朝も行くつもりだったけど……ベランダから見られてよかったよ」
寝ているものだと思っていたけど、そうではなかったらしい。
私が朝バタバタやってるのを見て、邪魔しないでくれたのだろうと思う。
先生は、そういう人だから。
「今日は天気がいいな」
「そうだねぇ」
先生はローテーブルに置いたコーヒーカップを取り、ぐっと飲み干すと立ち上がった。
そして寝室のシーツを洗濯しようとしている私から、シーツを取り上げる。

