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恋はいつも当然に
第2章 逃亡
そうして迎えた大晦日。
テレビの音量を最小限に抑えて私は年越しの瞬間を職場で迎えた。
30日までにほとんどのスタッフとは年の瀬の挨拶を済ませていた私。
テレビに映る賑やかな映像、遠くから聞こえる除夜の鐘。

私「あーあ。まさか1年目から年越しを職場で迎えるとはな……。」

そう小さく呟いて12時の巡回をおこなって、タバコを吸いに外に出た。
タバコを吸いながら除夜の鐘を聞く。
別に家にいても同じなんだけどさ、なんか……こう……虚しいな。
家にいれば両親とか友達に新年の挨拶出来るんだけど、残念ながら今この職場で起きてるのは私とミスターだけ。
せめてミスターだけにでも挨拶するか……。
そう思ってタバコの火を消してミスターの元に行く。
ミスターもちょうどテレビを最小限の音量にして見ていた。

私「ミスター。新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」
ミスター「やぁやぁ、田中さん。明けましておめでとうございます。今年もよろしくですよ、っと」

仕事出来る人なんだけど……、なんか笑っちゃう(^^)

私「去年、後半は怒涛だったから、今年は少しでも橘さんを中心に良い施設にしたいですね」
ミスター「そうだねぇ。布施さんが居なくなってから大変だったけど、頑張って行きましょう。本当、何が正解とかゴールとか無いのがこの仕事だけどね」

そう。
この仕事に正解もゴールなんて無い。
だからこそ、やりがいがある。
とりあえず……あれだな。
今年の目標は早く1人前になれるよう頑張る!
そう思いながら自分の持ち場に私は戻った。

そうして迎えた元旦の朝。
何ごとも無く新しい年の最初の日を迎えることか出来た。
初日の出とかなんとかテレビでは朝から賑わってたけど、私の中ではなんかしっくり来なかった。
早番の人たちと新年の挨拶をして、ようやく新年なんだなって実感した。
今年1年このスタッフと少しでもいい施設にしたい。
素直にそう思った。
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