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禁断背徳の鎖外伝・影の功労者
第6章 潜入
定食屋に入って‥‥居た吉田春夫‥
隣の席は‥勿論空いている、先に此処に来てお願いしていた。
「あの‥隣良いですか?」
「・・・ああ・・・」
こちらをチラ見し気のない返事、そんなのは別に構わない。
「昼定食を‥‥」
「あいよ、忙しいから水は勝手に入れてくれ‥」
水は吉田の方‥
敢えてのこのポジション取り・・
コップにポットの水を入れるのに、吉田の席に少しだけ近付く・・
「・・・・・」
スッと・・・
空いている手で、吉田が必ず携帯端末を入れている上着のポケットから携帯を抜き・・
「・・・・・」
気付かれ無いように、後ろを通った総司に手渡し‥
総司の方はそのままお手洗いへ‥此処でデーターコピーする短時間で‥‥
自分はこのまま普通に定食を食べながら待機‥
まだ戻す作業が残っている・・・
瑠衣から受け取った携帯端末を持って、自然を装ってお手洗いの中・・
「・・・・っ」
素早くコードを端末同士に繋げ、コピー作業開始。
(・・思ったより数が多いです)
アナログ系なだけあって、コピー作業はそれとなく遅い‥
時間にして4分掛かり、携帯端末を元に戻してお手洗いから出た。