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優しいヒトに虐められてます。
第5章 自分らしく
トイレに行って用を足し
ブラを外して服と下の下着の上から
ローターをそれぞれ取り付ける。

そして上半身にバスタオルを巻いて出ると
ハルはいつもの寝台に仰向けになった。

「それじゃ、始めるよ」
「はい」

大津川がローターのスイッチを入れる。

最初に測定した時と違うのは
心拍数や感度のデータを表示する機械が
隣の机に置かれていないこと。

そして――。
「じゃ、軽くイッたらスイッチ止めるから」
彼が奥の部屋へ消えてしまうこと。

最近の彼は奥の部屋に
閉じこもっていることが多いようだった。

確かに見られるのは
恥ずかしいって言ったけど……

広い部屋にポツンと残されるハル。
微かにローターの振動音が聞こえた。

これはこれで、ちょっと虚しい……
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