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優しいヒトに虐められてます。
第6章 さすがにこれは・・・!
タオルが置かれていなかったので
仕方なくハルはタオルを巻かずにトイレを出てきた。

まあもともと、ローターをつけているのが
見られると恥ずかしいということで
巻かせてくれていたものだ。

「あの、タオルないと
ちょっと恥ずかしいんですけど……」

「ああ、ごめん。言い忘れてた。
今日はタオルはなしでもいい?」

「あ……はい。で、でも、透けてないですかね……」
「透ける?」
「ちょっと胸がすうすうして……」

胸を隠すハルを見て
大津川が吹き出した。

「そんなこと言ったって、君
透けるほど胸張ってないでしょう?」
「っ……! そ、そういうことは
言わなくていいんです!
私だって、少しは気にしてるんですから……」

ハルは赤面しながら
両手で両方の胸に触れてみた。

さすがに豊満と呼ぶには頼りないことが
自分でもわかる。

「あはは、ごめんごめん。
僕の個人的な意見じゃ気休めにしか
ならないかもしれないけど
僕は君の胸、かわいいと思うよ」

まっすぐ見てきてそんなことを言われても
恥ずかしい……
「そ、そうですか……」

「まあ一度も見たことはないけどね、ハハ」

それもそうだ。
……はぁ。

「っていうか早くこっち来なさいよ」
彼が急かすのでハルは渋々寝台の方へ向かった。
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