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優しいヒトに虐められてます。
第6章 さすがにこれは・・・!
「それじゃ、そろそろ始めようかな」
大津川はそう言ってローターを右手に取った。
彼はハルの身体の左側にいる。

「いい?」
ハルの顔を覗き込んで尋ねる。
さっきのでだいぶ恥ずかしい思いをしたが
もともとこういう話だったので断れない。

ハルは顔を赤くして小さく頷いた。
あぁ……始まっちゃう。
私、これから胸をローターで……
しかも相手は男の人……

あえて卑猥に、あえて羞恥心を煽るように
想像してしまうのが、ハルの癖だった。
これって、ある意味性行為前の前戯してるのと
おんなじようなことだよね……

無意識に、胸を抱え込むように
両腕を閉じた。
「ダメだよ、隠しちゃ」
「あっ」

そういうつもりではなかったのに
両手を上へもっていかれる。
「いいって言うまでこうしてて」

えぇ……
こんなポーズ逆に恥ずかしい……

まるで自分から自由にしてくださいと
胸を開いているような気分になってしまう。
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