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優しいヒトに虐められてます。
第7章 おねだり
「う……ぅ……」
「ってええ!? 泣いちゃうの!?
ちゃんと『腕時計が鳴ったら』って
言っておいたでしょう!」

「うぅぅ……そうだけど……ぐす……」
悔しい……
彼の策略に簡単にはまった自分が……
そうとも知らずにあんなに気持ちよくなっていた自分が……
悔しくて、恥ずかしかった。

「弱るなぁ、そんな風に泣かれると……
んー……じゃあ、早めにやっちゃってもらった方が
気分もリセットできるかな?」

っ!?
ぴたっ、と涙が止まる。

あ……あれを……?
あれをほんとにするの……?

「絶ッ対無理!!」
ハルは泣きながら何度も首を振った。

「そうは言っても……ルールは守らないと」
「やだやだやだ……もう……ほんとに……
お願いします他のにしてください!」
ハルは駄々をこねるように大津川に頭を下げた。

「ん~そこまでされると……」
ハルは期待を寄せて顔を上げる。
どうか、どうかお慈悲をぉぉ!!

「逆にすっごい気になるよね」
「ふぁっ!?」

「一体どんなえっちなことを想像したのか……
よし、さっそく始めていいよ」

うわあぁぁぁぁ!!
私の人生終わりだああぁぁ!!
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