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優しいヒトに虐められてます。
第7章 おねだり
「……はぁ、ちょっと休憩。
腕が……痺れる」
大津川はそう言うと手足をだらんと伸ばした。

「大丈夫?」
さすがにあんなに腕全体を振動させたら
腕に負担がかかるに決まっている。

「うん、ハルとどっちの方が回復早いかな」
「さ、さあ……」
ハルは呼吸こそ上がっていたが、まだまだ
気分はムラムラしていた。
今日は本当にどうかしているのかもしれない。

「水汲んでくるよ」
彼がベッドの縁へ移動する。
「ハルもいっぱい体液出したし」
だから体液とか言わないで!
と、いうか……

「あの……別に水飲めばいくらでも出るってわけじゃ
ないと思うんだけど……」
「うん、わかってるよ。
ハルはたくさん出やすい体質っぽいけど
それでも無理に水飲ませても、そのうち
そのまま水が出てくるだけになりそうな気がする」

「わかってるなら……」
「でも、『まだ』出るでしょ?」
彼の言い方にドキッとする。
なんか……いやらしい……

「ハルがヘトヘトになるまで、ハルの体液
搾り取ってあげる。
水分補給は単なる脱水症状防止のため。
体調悪くなったら気持ちよくなんてなれないでしょ?」
「ぅ……ま、まあ……
お気遣いドウモ……」
相変わらず優しい……
ので、一応礼は言っておいた。

――ドSのくせに。
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