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優しいヒトに虐められてます。
第8章 下ネタしりとり
ハルが寝台の縁に座ると、大津川はさっきハルが
引いた「下ネタしりとり」と書かれた紙きれの裏に
赤ペンを走らせて即席の得点表を作った。

表の横には下検の文章問題で出てきたデフォルメハルが
描かれていた。
ファイティングポーズを取っている。

「わっ、生で見るとよりかわいい!」
こんな風に絵のうまい人が自分をかわいく描いてくれると
ファンになりたくなるくらい嬉しくなる。

――上に書かれた「ちょいエロJDハル」が
ぎりぎりのところでハルを
彼のファンにさせるのを食い止めているが。

「じゃあ、表もできたことだし、すぐ始められるけど
その前にお互い、勝った時に相手に何をさせるかだけ
決めておこう」

「やっぱり罰ゲームあるんだね……」
あの夜もちょっとエッチなゲームをして
無様に敗北したことを思い出す。
何だか勝てる気がしない。

「罰ゲームじゃないよ。
勝った方が相手を好きにできるってだけ」
いや同じじゃん……

「トウキくんは、勝ったら……その……
また私に……変なことさせるつもりなの?」

「そうだねぇ。まあでも、ハルが本気で
嫌がりそうなことは要求しないつもりだよ。
あくまで、ハルが気持ちよくなるようなこと」

口調からは、そこそこエッチなことはさせると
匂わせている。

じゃあ私も、少し過激なくらいがちょうどいいかな。
「うん、決めた」

「よし、それじゃあ始めよう」
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