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第3章 バイトの始まり

「あはは」
大津川が笑った。

「すみません、質問は
するかしないか、ではないんです」

「え……」
それはまるで
すること前提で聞いているかのようだ。

まるでハルがすることを
知っているかのように。

「僕は嘘が嫌いです
つくのもつかれるのも」
大津川の目が鋭さを帯びた。

その目に射られ
ハルの背中が硬直する。

「仕方がないので……
バングルのデータ収拾に関連する
指示として言わせてもらいます。
普段はどのくらいの頻度で
オナニーをしてますか？」