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優しいヒトに虐められてます。
第9章 ここは猫カフェだから
背後から、ハルの胸に手が伸びてきた。
控えめな双丘を直に包まれ、ほんのりと力を込められる。
胸を包む手の温もりと、優しい愛撫。

ああぁっ……んんっ……
たくし上げた服を口に押し当て声の出口を塞ぐ。

「ンっ……」
それでもくぐもりながら出てしまった声は
やはり電話の向こうに聞こえたようだった。

『お……また聞こえた。ねえハル、やっぱり
お盛ん中なんでしょ』
「ッ!!」

ほら~~~っ!!
そういう風に思われちゃってるじゃん!!

「ち、違うよ何言ってるのもう~」
その場しのぎの返しで何とかごまかす。

というか、ごまかせていてほしいと願いつつも
実際はそうでないことくらいハルにもはっきりとわかっていた。
ごまかしている相手は自分自身だ。

『ふっ……』
え、笑われたっ!? いや、むしろあきれられた!?
もう~~~っ!

バレた上に笑われて、この状況で何が「大丈夫」なのか
まったくわからないんですけど~~~ッッ!!!
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