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優しいヒトに虐められてます。
第9章 ここは猫カフェだから
不意に、彼に携帯を取り上げられた。
「え……?」
彼は腕を伸ばし、携帯を二人の身体から大きく離した。
彼が囁いた。
「これからが本番。本気で声抑えないと
バレちゃうから、頑張ってね」
っ!?
ハルは何をされるのか、瞬時に悟った。
「ダメだよ! お願いだから、やめて!!
これ以上声抑えるのはムリ!!」
「今声抑えられてるじゃん」
「すぐに携帯戻すんでしょ!」
「もちろん」
「絶対聞こえちゃうってば……ほんとにチエミに嫌われちゃう……」
「じゃあ諦めて彼女の前で思いっきり喘ぐ?
いっそのこと思い切った方が後で説明しやすいかもよ?」
「それもムリっ!!」
「じゃあ頑張ろう。僕も少しは協力してあげるよ」
結局ハルの意見が通らないまま手に携帯を戻される。
『ハル、今誰かと話してた?
誰かと一緒にいるの?』
「え、ううん。店員さんの声でしょ」
『ああ、店員さんね。っていうか結構遅い時間までやってるんだね。
今度そのお店紹介してよ』
「うん、いつか一緒に来よ」
この時間まで営業している猫カフェがあるのかも知らないまま
見切り発車で約束を取り付ける。
勢い上仕方がない。
いざとなったら潰れてしまったとかいくらでも言い訳はできる。
と、大津川がハルの顔の前で指をひらひらと動かした。
それが、本番開始の合図であることは一目瞭然だった。
「え……?」
彼は腕を伸ばし、携帯を二人の身体から大きく離した。
彼が囁いた。
「これからが本番。本気で声抑えないと
バレちゃうから、頑張ってね」
っ!?
ハルは何をされるのか、瞬時に悟った。
「ダメだよ! お願いだから、やめて!!
これ以上声抑えるのはムリ!!」
「今声抑えられてるじゃん」
「すぐに携帯戻すんでしょ!」
「もちろん」
「絶対聞こえちゃうってば……ほんとにチエミに嫌われちゃう……」
「じゃあ諦めて彼女の前で思いっきり喘ぐ?
いっそのこと思い切った方が後で説明しやすいかもよ?」
「それもムリっ!!」
「じゃあ頑張ろう。僕も少しは協力してあげるよ」
結局ハルの意見が通らないまま手に携帯を戻される。
『ハル、今誰かと話してた?
誰かと一緒にいるの?』
「え、ううん。店員さんの声でしょ」
『ああ、店員さんね。っていうか結構遅い時間までやってるんだね。
今度そのお店紹介してよ』
「うん、いつか一緒に来よ」
この時間まで営業している猫カフェがあるのかも知らないまま
見切り発車で約束を取り付ける。
勢い上仕方がない。
いざとなったら潰れてしまったとかいくらでも言い訳はできる。
と、大津川がハルの顔の前で指をひらひらと動かした。
それが、本番開始の合図であることは一目瞭然だった。