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優しいヒトに虐められてます。
第9章 ここは猫カフェだから
っていうかこれ、いつになったら電話終わらせてくれるの!?
一番大事なことに今更思い至る。

ハルは自身の秘密の花園を求め、膝という大岩の亀裂に何とか
入り込もうと情熱を燃やす熱い冒険家のごとき彼の手を
全力で阻止したまま、後ろを振り向いた。
(ちなみに彼のもう片方の手は地味にハルの胸を揉んでいる。)

(ねえ! この電話、いつになったら終わらせてくれるの!?)
ハルの口パクに、彼も口パクで返してきた。
(ハルがイッたら切らせてあげる)
唇を動かした後、にこっと笑う大津川。

やっぱりそうなるのね!
「はぁ……」
ハルはため息をついて、冒険家という名の彼の手を阻んでいた
膝という名の大岩をどかした。

この恥辱的なイベントを終わらせる方法が、彼のこの手を受け入れ
何とかチエミに悟られないようにイクしかないというのなら
甘んじてそれを受け入れるほかない。

『ため息なんかついてどうしたの?』
「あんっ……」
チエミが尋ねてくるのと大津川の手がハルの股間をなぞるのは
ほとんど同時だった。

お、
思いっきり声出ちゃったあああッッッ!!!!!
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