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優しいヒトに虐められてます。
第9章 ここは猫カフェだから
しまったと慌てて口を塞ぐが、塞ぐ前に出た卑猥な喘ぎが
忘れ物をして口の中に戻ってくることなどない。
通話口のチエミにも間違いなくはっきり聞かれただろう。
――一瞬の不覚による大打撃。
取り繕いようがあるのかないのか。
『……』
こ、このタイミングで沈黙!?
それって絶対察せられちゃったってことじゃん!!!
嘘でしょもう~~~っ!!!!
と、背後から現れる手帳。
!!
苦し紛れに見えないこともないが、何もしないよりは遥かにましだ。
ハルは彼の助け舟に一縷の望みをかけて乗り込んだ。
「あ、あのねチエミ、今の声はほんとにチエミが
考えてるようなことじゃないから」
『……じゃあ何?』
チエミのトーンの低い声にたじろぎながらも
ハルは手帳の文字を読み上げた。
忘れ物をして口の中に戻ってくることなどない。
通話口のチエミにも間違いなくはっきり聞かれただろう。
――一瞬の不覚による大打撃。
取り繕いようがあるのかないのか。
『……』
こ、このタイミングで沈黙!?
それって絶対察せられちゃったってことじゃん!!!
嘘でしょもう~~~っ!!!!
と、背後から現れる手帳。
!!
苦し紛れに見えないこともないが、何もしないよりは遥かにましだ。
ハルは彼の助け舟に一縷の望みをかけて乗り込んだ。
「あ、あのねチエミ、今の声はほんとにチエミが
考えてるようなことじゃないから」
『……じゃあ何?』
チエミのトーンの低い声にたじろぎながらも
ハルは手帳の文字を読み上げた。