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優しいヒトに虐められてます。
第9章 ここは猫カフェだから
『ごめんね、チエミ。もうほんとに切っても大丈夫だから』
電話越しにハルが言う。
言葉を一方的に押し付けてくるような口調だった。
直後、向こうのノイズを含めたあらゆる音がプツリと切れた。
――気がしたのが、気のせいだったのか
またすぐにノイズが載る。
「え、ハル……?」
チエミはやや困惑気味に呼びかける。
すると――
『大丈夫、こっちの音は聞こえない』
突然知らない男性の声が入る。
え……? 聞こえない?
普通に聞こえてるけど……
『これで遠慮なく気持ちよくなってくれるよね?』
『う、うん……』
え、な、なにこの危ない雰囲気……!?
猫カフェにいるんじゃなかったの!?
「あのう……ハルさーん……」
もう一度呼びかけてみるが返答はなかった。
電話は通じているはず。
こちらの音声も、ミュートにしていないから届いているはず。
じゃあどうして返答がないの……?
もしかして――
向こうは、向こうの音声がこっちに届いてないと、思い込んでる……?
ミュートにしたつもりがミュートになっていなかったとか……?
ど、どうしよう……こんな雰囲気じゃ……
私もう声出す勇気ないよっ……
電話越しにハルが言う。
言葉を一方的に押し付けてくるような口調だった。
直後、向こうのノイズを含めたあらゆる音がプツリと切れた。
――気がしたのが、気のせいだったのか
またすぐにノイズが載る。
「え、ハル……?」
チエミはやや困惑気味に呼びかける。
すると――
『大丈夫、こっちの音は聞こえない』
突然知らない男性の声が入る。
え……? 聞こえない?
普通に聞こえてるけど……
『これで遠慮なく気持ちよくなってくれるよね?』
『う、うん……』
え、な、なにこの危ない雰囲気……!?
猫カフェにいるんじゃなかったの!?
「あのう……ハルさーん……」
もう一度呼びかけてみるが返答はなかった。
電話は通じているはず。
こちらの音声も、ミュートにしていないから届いているはず。
じゃあどうして返答がないの……?
もしかして――
向こうは、向こうの音声がこっちに届いてないと、思い込んでる……?
ミュートにしたつもりがミュートになっていなかったとか……?
ど、どうしよう……こんな雰囲気じゃ……
私もう声出す勇気ないよっ……