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優しいヒトに虐められてます。
第9章 ここは猫カフェだから
「じゃあ、僕が取り上げた時に当たっちゃったのか……?」
ハルは、熱く、重くなった頭で今考えるべきことを探す。

彼がミュートを誤って解除してしまった?
それとも私が取り上げられた時に
気づかず画面に触れちゃった?
――違う。

考えるべきことは過程じゃない。
結果だ。

つまり、ミュートになっていなかったのだから……

ハルは熱く沸騰する顔面を両手で覆った。
思った通り、顔は実際に熱くなっていた。

「ねえ……もしかして…………」
声が震える。
顔が熱い。
熱い。
熱い。
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い――

「もしかして、全部聞こえてたの……?」
震える小声は、顔を覆う手の内にこもって、不明瞭に響いた。
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