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優しいヒトに虐められてます。
第9章 ここは猫カフェだから
「はぁ……」
再び彼の溜息。
明らかにバカにされているようで、ちょっとムッとする。
「だから、君のお友達は君の声をオカズにオナニーしてたんだよ。
同性とはいっても、あんな興奮してる声を聞くと
そういう気分になっちゃうもんなんでしょう。
だからミュートにしないと、いろいろ聞こえちゃうでしょ?」
「じゃ、じゃあチエミは……」
「うん、全然ハルのことを嫌ったりはしてない。
さっきも言ったでしょ。ハルが嫌わなければ、向こうから
嫌ったりすることはないって。あれはそういうこと」
「で、でも……こんなの聞かれちゃったら……」
「その点は、僕の予想ではたぶん向こうから
気を遣って話しかけてくれる。
ハルはそれを拒否さえしなければいい」
「うーん……」
彼は言外に大丈夫だと、安心させてくれようとしている。
それはわかるが、さすがにそう簡単に心は休まらない。
「とにかく、身体拭いて着替えて。
気持ち悪かったらお風呂使ってもいいよ。すぐにお湯張るから」
「ううん。お風呂入っちゃったら、疲れすぎてて上がれなくなりそう……」
「そのくらい僕が手伝ってあげるよ」
「い、いいです!」
「いや、割と本気なんだけど……まあイヤならいいよ」
ハルは着替えて脱いだ服をビニールに入れると
彼がインスタントラーメンをご馳走してくれた。
疲労した身体によく染みた。
そのままビニール袋を持って彼に送ってもらい
帰った時にはすっかり夜の帳が下りていた。
再び彼の溜息。
明らかにバカにされているようで、ちょっとムッとする。
「だから、君のお友達は君の声をオカズにオナニーしてたんだよ。
同性とはいっても、あんな興奮してる声を聞くと
そういう気分になっちゃうもんなんでしょう。
だからミュートにしないと、いろいろ聞こえちゃうでしょ?」
「じゃ、じゃあチエミは……」
「うん、全然ハルのことを嫌ったりはしてない。
さっきも言ったでしょ。ハルが嫌わなければ、向こうから
嫌ったりすることはないって。あれはそういうこと」
「で、でも……こんなの聞かれちゃったら……」
「その点は、僕の予想ではたぶん向こうから
気を遣って話しかけてくれる。
ハルはそれを拒否さえしなければいい」
「うーん……」
彼は言外に大丈夫だと、安心させてくれようとしている。
それはわかるが、さすがにそう簡単に心は休まらない。
「とにかく、身体拭いて着替えて。
気持ち悪かったらお風呂使ってもいいよ。すぐにお湯張るから」
「ううん。お風呂入っちゃったら、疲れすぎてて上がれなくなりそう……」
「そのくらい僕が手伝ってあげるよ」
「い、いいです!」
「いや、割と本気なんだけど……まあイヤならいいよ」
ハルは着替えて脱いだ服をビニールに入れると
彼がインスタントラーメンをご馳走してくれた。
疲労した身体によく染みた。
そのままビニール袋を持って彼に送ってもらい
帰った時にはすっかり夜の帳が下りていた。