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優しいヒトに虐められてます。
第10章 森で暮らす女の子のちょっとえっちな日常
トウキの思惑通り、すっかりハルは
少女の感覚を自分の感覚だと
信じ切っているようだった。

つまり、少女の感覚がそのままハルの
実際の肉体に現れ
少女の思考がハルの思考にもなる。
もはやハルをこのVR内で
思いのままにできると言っても
差し支えない。

「やだやだやだ恥ずかしい~っ!!
今下穿いてないのにッ!!」
ハルがまた叫ぶ。

トウキの顔がにやっとほころぶ。
寝台の縁に両肘をついて手に顎を載せ
ハルのバングルを観察する。
しっかり色を確認しなければならない。

「嘘だ……全部見られた……
うそ、うそうそうそうそ……!!」

大丈夫だよハル、現実の貞操は
まだ守られてるから。

ハルの手足の指がピクピクと動く。
かなり精神的に興奮しているようだが
バングルを見る限り、赤色の
恥じらいのみで染まっている。

さすがにこういうハプニングで感じちゃうような
変態ではないか。
――ちょっと安心。

少女の思考がそのまま
ハルの思考になると言っても
VR内にいる間、ハル自身の感性が
なくなるわけではない。
ハルに露出狂のような変態性があれば
今バングルにはピンク色も
含まれていることだろう。

「こんなアンラッキースケベ、初めて経験した……」
「だろうね。あと、さっきは
卑猥な陰部を見せていただき、ご馳走様でした」

ハルの呟きに小さな礼を返した。
そのまま、呼吸が荒れて艶めかしく上下する
ハルのお腹を、見守るように眺めた。

あぁ……お腹スーってしたい……
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