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優しいヒトに虐められてます。
第10章 森で暮らす女の子のちょっとえっちな日常
〈……本番まだかな……〉
〈……あと10分くらいって言ってたし
もうすぐでしょ……〉
〈……さっき遠目に見えた時は
ちゃんと生の斎藤春だったよ。
めっちゃかわいかった。
っていうか私たちに手振り返してくれた……〉
〈……俺、この前のドラマにちょこっと
出てた時からずっと気になってたんだよな。
こんなところで生で見れるとか高まるわー……〉
〈……でも、あんなかわいい子が
世のケダモノ共の妄想にされるとか
ホント癪だから、俺的にはむしろ
売れないで細々とやってほしいな……〉
彼らの意識は今、全て斎藤春という少女
一人に注がれていた。
自分という存在を、たくさんの人に
意識してもらっているという事実が
少女の胸を温かく締め付けてくるようだった。
〈どう、彼らの声は? 今やただの
ギャラリーじゃなくて
君にとっては一人一人が大事なファンだよ〉
「うん……なんか、嬉しすぎてちょっと目が潤んできた……」
〈フフッ。じゃあ、現場の確認ついでに
お礼としてファンに君の姿を見せてあげたら〉
「うん。じゃあ、外出るね」
〈……あと10分くらいって言ってたし
もうすぐでしょ……〉
〈……さっき遠目に見えた時は
ちゃんと生の斎藤春だったよ。
めっちゃかわいかった。
っていうか私たちに手振り返してくれた……〉
〈……俺、この前のドラマにちょこっと
出てた時からずっと気になってたんだよな。
こんなところで生で見れるとか高まるわー……〉
〈……でも、あんなかわいい子が
世のケダモノ共の妄想にされるとか
ホント癪だから、俺的にはむしろ
売れないで細々とやってほしいな……〉
彼らの意識は今、全て斎藤春という少女
一人に注がれていた。
自分という存在を、たくさんの人に
意識してもらっているという事実が
少女の胸を温かく締め付けてくるようだった。
〈どう、彼らの声は? 今やただの
ギャラリーじゃなくて
君にとっては一人一人が大事なファンだよ〉
「うん……なんか、嬉しすぎてちょっと目が潤んできた……」
〈フフッ。じゃあ、現場の確認ついでに
お礼としてファンに君の姿を見せてあげたら〉
「うん。じゃあ、外出るね」