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優しいヒトに虐められてます。
第10章 森で暮らす女の子のちょっとえっちな日常
脇を締め、身体を小さく丸めて
寝息を立てるうさ耳の可憐な少女。

周辺を陰らせていた小さな綿雲が途切れ
ほかほかな陽気が少女の身体を暖める。

少女は眠ったまま眩しそうに寝返りを打つ。
仰向けになって身体を伸ばし
片腕を目元に載せて覆った。

再び寝息――。

セーターが身体のラインの美しさを
引き立たせる。
小さな胸も、ちょこんと
乙女らしい膨らみが窺える。

そんな少女の胸が、深いゆったりとした呼吸に
静かに上下する。

少女はすっかり森の景色に溶け込んでいた。

〈……なんか、変な目で見てたのが
恥ずかしくなるくらい、なんかイイな。
斎藤春のこの図……〉

〈……フフ、なんかほっこりするよね。
小動物みたいで愛らしいっていうか……〉

〈……そして当然のごとく可愛い――あ、動いた……〉
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