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優しいヒトに虐められてます。
第10章 森で暮らす女の子のちょっとえっちな日常
チロチロチロチロ……

用を足し、流そうとすると
「エコ小」ボタンを見つけた。

少し出ただけなので試しにと押してみる。
すると、驚くほど静かに水が流れた。

(おお~。「小」のボタンを
こっそりこれにしちゃえばいいのに)

ちょっとした感動を覚えながら
トイレのドアを開ける。
と、ちょうど窓のところに
人影が見えた気がした。

影は、窓の傍を少女の方向へ
移動していった。

(あれ? こっちはコテージの裏に
なってるだけのはずだけど……)

すぐに、トイレの壁の一方から
何やら話し声が聞こえた。

男と女のひそひそ声。
本来なら、壁の向こうから
男女の声が聞こえたところで
気にする要素はない。

しかし――

(ひと気のないコテージ裏に
男女が二人きりで
ひっそりと入っていくって……)

ほんの好奇心だった。
エッチなことをするのかどうかだけ確認したら
すぐにトイレを出るつもりだった。

でも、コテージ裏に接する壁に
耳をそばだてて聞こえてきたのは――

「アキちゃん、話って何?」

(あれ?
これ、トウキくんの…声……?)
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