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第10章 森で暮らす女の子のちょっとえっちな日常

「先輩……」
「その呼び方、懐かしいね。
人前じゃ高校の頃みたいに
そう呼んでくれなかったから
ちょっと嬉しいねよ」

（アキちゃんとこのトウキくん似の
声の人は、前から知り合いだったんだ…）

「それで、どうしてこんなところに？」
男が促す。

「じ、実は私、次のシーンまでに
スッキリしておかないといけなくて。
その…次のシーンでは絶対に
感じちゃいけないので……」
「あー…確かに、台本上
そうなるだろうね」

ぼそぼそと言うアキに
男が相槌を入れる。
少女はアキの雰囲気に、どこか
違和感を覚えていた。

「それで…私、さっきトイレで……
その……スッキリしようと
頑張ってみたんですけど
うまくできなくて…」
「えーっと……」

男の方は困惑気味だった。
女性のデリケートな話に
どう返せばいいのか
わからないのかもしれない。

「恥ずかしいかもしれないけど
もし僕に何か要望があるのなら
はっきり言ってほしい。

どうやら仕事にも影響があるっぽいし
後輩の頼みでもあるから
可能な限り協力してあげたい」