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優しいヒトに虐められてます。
第10章 森で暮らす女の子のちょっとえっちな日常
(あ、だ、だめだよ……脱いじゃ……
アキちゃん、きっと演技してる)

少女は自分の違和感の正体が
アキの態度の機微にあることに
気付いていた。

少女がアキと話したのは
休憩に入ったところで簡単に
挨拶した時だけだったが
その時の印象と何かが違う。

(きっと、これは本気の演技だ。
意中の人を落とすための
女としての、本気の……

あれ? だったらむしろ
アキちゃんを応援するべき?
何で私、男性の方に味方しようと
したんだろう……)

「これでいい?」
男が上の服を脱いだらしく
アキに尋ねる。

「はぁぁ……あっ、はい!
す、すみません…
じろじろ見ちゃって…」
「フフ。お気の済むまで
どうぞご自由に。

あ、ちょっと待って。
そういえばこのコテージ、人いない?
もしこんなところ人に見られたら
大変だと思うんだけど」

(わぁー! ど、どうしよう…
今コテージに入って来られたら…
トイレに籠城する?
いやいや、トイレまで確認されたら
詰みだ、チェックメイトだ……
盗み聞きしてたのバレちゃう!
あーどうしよう!?)
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