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第10章 森で暮らす女の子のちょっとえっちな日常

「一回だけ」
「え……？」
「一回だけって約束できる？
一回だけで満足できるなら、いいよ」
「ッ……！　一回……だけ……
わ……わかり……ました」

アキの泣きそうな声が、少女の胸に
重い槌となって振り下ろされた。

一回きりの約束。
とても辛いが、だからこそ
女の子は受け入れてしまう。
――一生の宝物にするために。

「じゃあ、触るよ。本当にいいんだね？」
「もう聞かないでください！
触っていいですから！」

もう、聞かないで。
決意が揺らいでしまうから。

どうしてか、少女には手に取るように
アキの心の痛み、そして願いと気持ちが
伝わってきた。

クチュ…

「ぁんっ…」
微かな水音と共に、アキの喘ぎ。

チャ…クチャ…
チャプ…チャプ…

ついに始まったようだった。
切なくも甘い、約束されたひと時が――。