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優しいヒトに虐められてます。
第10章 森で暮らす女の子のちょっとえっちな日常
「斎藤さーん。もう時間ですよ。
斎藤さーん」
誰かに身体を揺すられる。
寝返りを打って仰向けになり、目を開けると
ベッドの前に女性スタッフが立っていた。

「え……あっ……もう時間ですか?
すみません」
「もうメイクさんがいらっしゃってるので
衣装直しの方をしてもらってください」

女性スタッフがコテージを出ていく。
と、不意にインカムから音声が入る。

〈やっとお目覚めみたいだね、ハルさん。
君はお姫様にでもなったつもりかな?
もう休憩時間は終わってるよ〉

「うぅ……ごめんなさい……
なんか疲れてぐっすり寝ちゃったみたい……」
「そりゃああんなにオナニーしてたら
疲れもするでしょう」
「うん……」

………………。

(あれ、今何て言った……?
オナ……)

「――ッ!?!?!?
か、監督ッ……!!」
〈どうかしたの? インカムがあることも
マイクを切ることも忘れたまま、休憩中に
オナニーでイキまくってた斎藤春さん〉

「ぇ……ぅ…そ…でしょ……」
〈僕とギャラリーには全部筒抜けだったよ。
まったく、君の行為の何が酷いって
特に悪いことしてないアキちゃんたちの
プライバシーを君が思いっきり
公開しちゃったことだよ〉

気付けば顔が熱かった。
これまでになく、熱い。

自分の醜態を晒した恥だけではなく
他人のプライバシーまで第三者に
暴露してしまった自分のクズさも
胸をギュウギュウと締め付けた。
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