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優しいヒトに虐められてます。
第10章 森で暮らす女の子のちょっとえっちな日常
「ああ。最近、俺がハルと会ってないから
ハルが寂しがってるんじゃないかって
ずっと心配してたよ。
会ってやれ会ってやれって、うるさかったな」
「フフ。ナツくんは、ちょっと乱暴なところが
あるけど、トウくんと一緒で根は優しいんだね」
「まあ、あれでも双子の弟だしな。
ハルの寂しさを紛らわせるために、また何か
企んでるかもしれないな」
「ナツくんならありそう」
「俺のフリをするとかな」
「フフ。大丈夫! 私がトウくんと
ナツくんを間違えるわけないもん!」
「フッ。どうだかな。
顔、おんなじだろ?」
「そうだけど、さすがにわかるよ。
……た、たぶん」
「ハハハ。急に自信失うなよ。
あいつのことだから、俺になりすまして
襲ったりするかもな」
「っ……! さすがのナツくんも
そこまではしないよ!」
「だろうな。まあでも、あいつのハルへの
優しさは本物だ。
もし迫られても、ハルを想ってのことだ。
なるべく傷つけないように断ってくれ」
「う、うん……わかった」
「まあ、不意打ちのキスくらいは
許してやってくれ」
「えっ……」
「んじゃ、そろそろ戻らないと」
隣で表情を強張らせている少女に
ナツは気付かなかった。
大木の向こうへ去っていく彼の背中を
少女は呆然と見つめていた。
ハルが寂しがってるんじゃないかって
ずっと心配してたよ。
会ってやれ会ってやれって、うるさかったな」
「フフ。ナツくんは、ちょっと乱暴なところが
あるけど、トウくんと一緒で根は優しいんだね」
「まあ、あれでも双子の弟だしな。
ハルの寂しさを紛らわせるために、また何か
企んでるかもしれないな」
「ナツくんならありそう」
「俺のフリをするとかな」
「フフ。大丈夫! 私がトウくんと
ナツくんを間違えるわけないもん!」
「フッ。どうだかな。
顔、おんなじだろ?」
「そうだけど、さすがにわかるよ。
……た、たぶん」
「ハハハ。急に自信失うなよ。
あいつのことだから、俺になりすまして
襲ったりするかもな」
「っ……! さすがのナツくんも
そこまではしないよ!」
「だろうな。まあでも、あいつのハルへの
優しさは本物だ。
もし迫られても、ハルを想ってのことだ。
なるべく傷つけないように断ってくれ」
「う、うん……わかった」
「まあ、不意打ちのキスくらいは
許してやってくれ」
「えっ……」
「んじゃ、そろそろ戻らないと」
隣で表情を強張らせている少女に
ナツは気付かなかった。
大木の向こうへ去っていく彼の背中を
少女は呆然と見つめていた。