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優しいヒトに虐められてます。
第10章 森で暮らす女の子のちょっとえっちな日常
チュっ……チュっ……

唇をむさぼり合う、甘くて
少し淫らな音が響く。

互いに相手の少しだけ濡れた唇を
しっとりと湿らし合うように優しく食みあう。
互いの唇を、互いに相手の唇の間に挿し入れて。

これが撮影じゃなければと
願わずにはいられなかった。

これが台本通りの演技じゃなければ。
これをカメラが撮っていなければ。
ギャラリーが見ていなければ。
物陰からアキとナツが覗いていなければ。

――どれだけ素直に気持ちよくなれただろう。

「んっ!?」
突然、舌が挿し込まれた。
舌先が相手の舌の先端に触れる。

「っ…」
その熱く濡れた柔らかい感触に
少女の身体は一気に興奮を増した。

舌自体の感度は大したことはないが
互いに舌を絡め合っているという認識が
少女の性的興奮を爆発的に高めた。

全身が一気に熱くなり、アソコも濡れて
軽くイキそうなほどキュッ、と締まった。

息を継ぐように唇を離すと
口中の粘液が二人の唇を繋ぐように糸を引いた。
もはやどちらのものかわからない。
いや、むしろ二人のものが混じり合っているだろう。

そんな淫靡な考えが浮かぶと
下着がじわっ、と
少し染みてしまったことに気付いた。

濡れたところが冷たくスース―する。
恥ずかしくて膝が勝手にもじもじしてしまう。

トウは少女の下半身が見えるよう斜めに
覆い被さっているので
カメラは当然下着のシミを捉えているだろう。
それに気付いたギャラリーたちの敏感な反応も
インカムから雑多に聞こえてきていた。
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