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優しいヒトに虐められてます。
第11章 笑い過ぎに注意
「3分間くすぐられるだけでいいの?」
「ん? うん、もちろん。
『毎回』3分間くすぐられるだけでいいよ」
「毎回、って、何回やるの!?」
「さあ。ハルがさっさと降参しまくって
全裸になればすぐ終わるけど」

つまり、降参したら服を脱ぐ系のゲーム。
そして、ハルが勝つ条件は3分間
降参しないこと。
おそらく、大津川はあの手この手で
くすぐってくるのだろう。

「おお、察してくれた?」
「うん。すっごい疲れそうだな、って……」
「話が早い。ならちゃっちゃと始めよう」

大津川が寝台を手で示し、それに従いながら
ハルは尋ねる。

「ねえ、トウキくんが勝ったら私が脱いでいくのは
わかったけど、私が勝ったらどうなるの?」
「僕が脱いでいく」
「え……」
「両方全裸になった場合だけ
セックスするルールにでもする?」

ボンッ、と音がしたような気がした。
頭が突沸してもうお湯が沸けそうだ。
「あっ、え、え、え、えっ……
せ、せっく……
と、とうき…くんと…わたしが……
せっ……」

「まあ、どっちかが全裸になった時点で終わるから
絶対来ないけどね」
「……早く始めよう」
「冷めるの早っ。そんなにしたかった?」
「トウキくんは嫌なんでしょ」
「嫌なわけないじゃん。ハルがしたいと
思ってくれてるなら、僕もしたいよ」
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