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優しいヒトに虐められてます。
第11章 笑い過ぎに注意
彼はメモ用紙とペンを胸ポケットから取り出した。
「拷問にもあるくらいだから、やり過ぎると危険だし
ほんとにヤバい時にちゃんと止められるよう
降参用のセリフを決めておかないとね」
「なるほど」
「じゃあ、まず『ダメ』と『やめて』にしておく?」
「ごめんそれ絶対私が負けます」
あはははは、と大津川が笑う。
わかっていて言ったらしい。
「だろうね。でもあんまりなじみのないセリフだと
いざという時言えないかもしれないから……」
「普通に『降参』じゃダメなの?」
「うーん、それだと言葉を発するのがかなり
屈辱的だからさー。ハルって変なところで
負けず嫌いじゃん?」
「えー、ほんとにヤバかったらちゃんと言うよ」
「んー…じゃあ『降参』でいいか」
彼がメモ用紙に降参時のセリフを記す。
「もう始めるの?」
「うん。すぐ始めるよ。
くすぐりが終わったら休憩も挟むし
結構時間使うからね」
大津川は、言いながら机にアイパッドを立てていた。
画面にはタイマーが表示されており、タッチ一つで
3分からカウントダウンが始まるようにしている。
「それじゃあ、始めよう。最初は鎖は無し。
落ちそうだったら付けるから」
「ん」
ハルは寝台の上に仰向けに寝た。
「あ」
不意に自分がショートパンツを穿いていたことを
思い出した。
こういう時に限って不利なものを着てきてしまう。
まあこの時期だから仕方ないが。
「どうかした?」
「ううん、何でもない…」
「何でもないなら始めるよ」
「うん……」
緊張する……
彼がアイパッドのタイマー開始ボタンをタッチした。
「拷問にもあるくらいだから、やり過ぎると危険だし
ほんとにヤバい時にちゃんと止められるよう
降参用のセリフを決めておかないとね」
「なるほど」
「じゃあ、まず『ダメ』と『やめて』にしておく?」
「ごめんそれ絶対私が負けます」
あはははは、と大津川が笑う。
わかっていて言ったらしい。
「だろうね。でもあんまりなじみのないセリフだと
いざという時言えないかもしれないから……」
「普通に『降参』じゃダメなの?」
「うーん、それだと言葉を発するのがかなり
屈辱的だからさー。ハルって変なところで
負けず嫌いじゃん?」
「えー、ほんとにヤバかったらちゃんと言うよ」
「んー…じゃあ『降参』でいいか」
彼がメモ用紙に降参時のセリフを記す。
「もう始めるの?」
「うん。すぐ始めるよ。
くすぐりが終わったら休憩も挟むし
結構時間使うからね」
大津川は、言いながら机にアイパッドを立てていた。
画面にはタイマーが表示されており、タッチ一つで
3分からカウントダウンが始まるようにしている。
「それじゃあ、始めよう。最初は鎖は無し。
落ちそうだったら付けるから」
「ん」
ハルは寝台の上に仰向けに寝た。
「あ」
不意に自分がショートパンツを穿いていたことを
思い出した。
こういう時に限って不利なものを着てきてしまう。
まあこの時期だから仕方ないが。
「どうかした?」
「ううん、何でもない…」
「何でもないなら始めるよ」
「うん……」
緊張する……
彼がアイパッドのタイマー開始ボタンをタッチした。