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優しいヒトに虐められてます。
第11章 笑い過ぎに注意
2分というのは、思ったより短い。

原動力はよくわからないが、ハルの我慢強さは
おそらく後になればなるほど上がっていく。
最初にすぐに降参したのは、まだ自分の
デッドラインを理解できていなかったから。

トウキがハルを呼吸困難にして
危険な状態にはさせないとわかっているからこそ
もうどんなに苦しくなっても降参しない。

つまり、正攻法ではトウキに勝ち目はない。
信頼してくれるのは嬉しかったが
今だけはそれが裏目に出ている。

正攻法がダメなら、奇策を講じるしかない。

トウキは箸を持つ要領で左手に
二本のくすぐり羽根を持ち
右手でハルのおへそ周りを触りながら
左右の太腿を羽根でくすぐった。

「クフッ……アハッ……フフフ……」
さっそくハルが眉間にしわを寄せて
笑いをこらえ始める。

「フフ……あははは、もうダメ!
あっはっはっはっは!!」
ハルが足をじたばたさせ始めた。

トウキはハルのショートパンツに
隙間ができた瞬間を見計らって
スッと羽根を差し込んだ。

「えっ!? 待って!!
そこダメぇッヘッヘッヘ!!」
ハルが卑猥な動きで腰を躍らせた。
「あははははッ、待って、そこやめてぇぇ!」
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