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優しいヒトに虐められてます。
第12章 お風呂にて・・・
彼がドアを閉め、シャワーの前へ移動してくる。
視界に入りそうになったところで、壁側を向く。
「タオル巻いてるから、そこまで気にしなくていいよ」
「うん。わかってるけど、一応…」
キュッ、と音がしてシャワーが出る。
「お団子ヘアーもいいね」
義務感で言っている感じを含まない、自然な口調。
「ド、ドウモ…」
首筋が変に熱くなっているのは気のせいだろう。
「ねえ、このお風呂にはどうして椅子がないの?
代わりにマットがあるからいいんだけど、ちょっと気になって」
「あー。最初はあったんだけど、裏側掃除する時
汚すぎてトラウマになってね」
「あー、なるほど……」
少しして、またキュッ、と音がして
シャワーの音が止まった。
ワシャワシャワシャワシャ……
シャンプーが泡立つ音。
「あ、先に洗うの?
もしかして、私と同時じゃ入りたくない?
あっ! ごめん! 私まだ洗ってないのに
お湯浸かっちゃった……」
ワシャワシャが止まる。
「まず最初の質問。
湯船に浸かる前に洗うのはただの習慣だから
別に潔癖とかじゃないよ。
次。むしろ一緒に入りたい。ハルさえよければ。
最後。今言った通り別に潔癖とかじゃないから
本当に気にしないでいい」
丁寧に全て答えてから、またワシャワシャが再開する。
「でも、このお風呂場、凄くきれいだよ。
片付け苦手って言ってた割には、かなり
手が込んでる気がするし…」
「片付けと掃除は別だよ。片付けは苦手だけど
掃除は嫌いじゃない。ここも、習慣として
毎日きれいにしてるだけ」
キュッ。
シャワアアアァァァァ……
やっぱりここ、トウキくんの「おうち」、だよね……
視界に入りそうになったところで、壁側を向く。
「タオル巻いてるから、そこまで気にしなくていいよ」
「うん。わかってるけど、一応…」
キュッ、と音がしてシャワーが出る。
「お団子ヘアーもいいね」
義務感で言っている感じを含まない、自然な口調。
「ド、ドウモ…」
首筋が変に熱くなっているのは気のせいだろう。
「ねえ、このお風呂にはどうして椅子がないの?
代わりにマットがあるからいいんだけど、ちょっと気になって」
「あー。最初はあったんだけど、裏側掃除する時
汚すぎてトラウマになってね」
「あー、なるほど……」
少しして、またキュッ、と音がして
シャワーの音が止まった。
ワシャワシャワシャワシャ……
シャンプーが泡立つ音。
「あ、先に洗うの?
もしかして、私と同時じゃ入りたくない?
あっ! ごめん! 私まだ洗ってないのに
お湯浸かっちゃった……」
ワシャワシャが止まる。
「まず最初の質問。
湯船に浸かる前に洗うのはただの習慣だから
別に潔癖とかじゃないよ。
次。むしろ一緒に入りたい。ハルさえよければ。
最後。今言った通り別に潔癖とかじゃないから
本当に気にしないでいい」
丁寧に全て答えてから、またワシャワシャが再開する。
「でも、このお風呂場、凄くきれいだよ。
片付け苦手って言ってた割には、かなり
手が込んでる気がするし…」
「片付けと掃除は別だよ。片付けは苦手だけど
掃除は嫌いじゃない。ここも、習慣として
毎日きれいにしてるだけ」
キュッ。
シャワアアアァァァァ……
やっぱりここ、トウキくんの「おうち」、だよね……