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優しいヒトに虐められてます。
第13章 雨と美術館
〈今から美術館行ってきますー。
昨日くしゃみしてたけど、体調はどう?〉
出がけ前の午前中に大津川にメールを送ると
彼はすぐに返してきた。

〈ちょっとだるいけど、たぶん大丈夫〉
〈たぶん、って……今日帰りに風邪薬買ってきてあげる?〉
〈いいって。こういうのは自然回復を待つ派だから〉
ハルは笑った。
めんどくさがって薬を飲みたがらない彼が
容易に想像できた。

〈じゃあ今日はゆっくり休んでね。
無理しちゃだめだよー〉
〈言われなくても無理なんかしないよ。
早くハルにも会いたいし。
いってらっしゃい〉
〈うん。行ってきます〉

ハルはスマホをバッグにしまい
傘立てから傘を抜いて玄関を出た。

空を見ると、埃のような雲から
控えめな勢いで雨が降っていた。

土砂降りじゃなくてよかった。

ハルは道すがら、念願だった美術鑑賞をする
自分を想像して、少しだけ酔いしれた。
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