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優しいヒトに虐められてます。
第13章 雨と美術館
その美術館は、あまりにも街に溶け込んでいて
こぢんまりとしているせいもあってか
一見すると小さな会社の事務所にも思えた。

古田は軒下で雨宿りするように待っていた。
「ごめん、待たせちゃった?」
「いや。じゃあ入ろう」
よっぽど今回の画家の絵を見たかったのか
彼は挨拶をあっさり済ませ
急かすように受付で料金を支払い入場した。

奥の広い部屋に、壁いっぱいにたくさんの
絵画が陳列されていた。
二十から三十、ひょっとするともっとあるかもしれない。

外観はハルのあこがれるものとは程遠かったが
中は逆にイメージ以上にきれいに整えられていた。

生憎の雨だと言うのに、人の数もそこそこあり
人気のある画家の展覧会なのだということが
すぐにわかった。

古田はハルを置いて先に軽く一回りし、その後
気になるらしい絵の前で無表情で鑑賞を始めた。

ハルは一作品ずつゆっくり見て回った。
テーマがバラバラなのかはわからなかったが
この画家は、少なくとも素人目には
いろんな絵を描いているように思えた。
人物画から風景画、そして抽象的な絵まで。

絵の評価まではできないが、眺めていると
その絵に関して自然と思索を巡らしている自分に気付いた。
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