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優しいヒトに虐められてます。
第13章 雨と美術館
古田のアパートは、いかにも男子学生然とした
手狭で機能的なところだった。

中は整然としているが、絵を描くためのスペースが
奥でぽっかりと浮かび上がっており
そのスペースにおいては雑然としていた。

が、彼の中では整理されているのだろう。
彼は迷いなく椅子を引き寄せてキャンバスの前に置いた。
「ここに座って。ポーズは自由でいいけど
できれば途中で動かないでほしい」

ハルは少し硬くなって椅子に座った。
古田のピリピリとした雰囲気が伝わって
特に非難される筋合いなどなくても少し怖かった。

古田はすぐに絵の具を走らせ始めた。
奥の壁には、今まで彼が描いたらしい絵が
何枚も飾られていた。
パッと見た感じでは
彼の絵は芸術を目指しているように感じられる。

時々古田の鋭い視線がハルを射抜く。
見てくるのは顔だが、他の部位はちゃんと
見ているのだろうか。
彼の顔は強張り、下を向いて陰ると
鬼のような形相にもなった。

雨が屋根を打つ音を聞きながら、ハルはじっとしていた。
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