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優しいヒトに虐められてます。
第13章 雨と美術館
「何で?」
古田が理解できないというように
首を傾げる。
「男の前で脱いだことくらいあるでしょ?
その時には条件を満たしたはずだよな。
その条件を教えてくれって言ってるんだ。
俺、顔はそんなに悪くないと思うけどな。
あ、もしかしてまだ処女?
だったら今から抱いてやろうか?」

一気に彼への嫌悪感が増した。
不安と恐怖もマシマシだ。
ハルはそっと立ち上がって後ずさりした。
玄関の位置を確認する。
「あの……すみません……
本当に無理です……」
やっとのことでそれだけ言う。
後は部屋を飛び出して逃げるタイミングを窺うだけだ。

だが、薄ら笑いを浮かべた古田が
先読みしたように玄関へ回ってカギを閉めた。

勢いを増してきた雨音と共に、ハルの中に
絶望感がすり寄ってきた。

「俺、男でよかったよ」
古田はもはや苛立った様子はなく
悠然とした面持ちで言った。
まるで、すでに自分の欲求を満たす
目処がついているかのように。
「そして、君が女でよかった」

古田がハルを見つめてまっすぐ歩いてきた。
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