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優しいヒトに虐められてます。
第14章 初めての看病
「ど、どどどどうやって看病するの??」
『だから落ち着きなって。そうだね。
汗掻いてるだろうから、定期的にタオルで拭いてあげたり
服が湿ってたら着替えさせてあげたり
後は適度に水分取らせて汗を掻かせると
治りが早くなるよ』

ハルは電話を肩と首で挟んで
指示を聞きながらてきぱきと動いた。
タオルと水の入ったコップを用意し
布団を少し剥がして発汗を確認する。
そういえば昨日雨に濡れたことを思い出し
身体を拭いてからハルのパジャマに着替えさせた。

「ふぅ……ほかには?」
『あとは、よく眠らせるとか……
ああ、そういえば本人の望む物をあげるといいらしいよ。
身体が元気になると病気も治りやすいんだろうね』
「わかった。ほかに注意することはある?」
『うーん、ないかな……
まあいざとなったら救急車呼んじゃえばいいから』

「わかった……ほんとにありがと、チエミ」
『今日大学来れる?』
「彼の容体が心配だし……今日は休もうかな」
『うん、わかった。じゃあユカには私から言っておくよ』
「ありがと、恩に着ます」
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