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優しいヒトに虐められてます。
第14章 初めての看病
その後、大津川はぐっすりと眠っているので
ハルは先に朝食を取って、その後は
パソコンで看病の仕方を勉強したり彼の様子を
観察したりした。

朝の9時ごろだったか、ユカが尋ねてきた。
「どうしたの?」
「ほれ。これで元気出させてやんな。
わしのプレゼントしたるわ」

ユカはハルに大きな商品袋を手渡すと
謎のニヤニヤを残して去っていった。
その場で中身を確認すると……

「ッ!!!!」
ナース服が入っていた。
ユカは実は巷で微妙に名の知れたコスプレイヤーだ。

部屋に戻ると、チエミからメールが入っていた。

〈ごめんハル。
ユカにうまく説明しようとした私がバカだった。
ハルの彼氏のこと、洗いざらい吐かされました。
ごめんなさい。
お詫びの印に、今日の夕方お土産もって
お見舞い行きます。〉

あはは……そういうことか……
まあ仕方ないよね。

ハルは姿見の前でナース服を広げた。

ちょ、ちょっとちっちゃくないかな……
これ来たら、トウキくん喜んでくれるのかな……

――そして昼前、大津川が目を覚ましたのである。
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